お知らせ(2007年6月)

かぐや(SELENE)衛星運用支援施設 「かぐや(SELENE)」の衛星運用を行うための施設がJAXA相模原キャンパスには大きく分けて2つあります。
1つは、キャンパス内のD棟に設けられた衛星運用室で、もう1つは写真で紹介している、かぐや(SELENE)衛星運用支援施設です。
この中は、事務所、会議室、控え室及び企画・情報連絡を行う班の詰め所があります。6月26日にプレハブとはいえ、施設に看板がつきました。
ひとめで「かぐや」の施設とわかるようになりました。
現在は本番に向けて、日夜運用の訓練に励んでいます。


竹崎展望台から望む種子島宇宙センター6月18日に種子島宇宙センターにて、「かぐや」の記者公開が実施されました。当日は朝から雷警報がでて、衛星公開があやぶまれるような状況でしたが、その後の急速な天気の回復により、燦々と輝く太陽が降りそぞく中での過去最多といわれる参加者でした。

「かぐや」という素晴らしい愛称がついたSELENEは、「月に願いを」キャンペーンで約41万人の世界のみなさまからの名前・メッセージを記載したネームシートを艤装した形で、プレスのみなさまへの公開となりました。

残念ながら、ネームシート本体は、黒いMLI(断熱材)の下に貼られているので直接見ることはできませんが、別の部屋でレプリカの展示と説明を行いました。
また、とてもカラフルな色をつかって書かれた種子島での応援メッセージの旗も展示し、参加者の関心をひいていました。

今後、「かぐや」は、ロケットの到着にあわせて、打ち上げに向けて最終的な準備に入ります。
「かぐや」
「かぐや」

*写真は竹崎にある観望台からの射場と「かぐや」の様子です。


月周回衛星「かぐや(SELENE)」とH-IIAロケット13号機の打上げが8月16日9時30分48秒(日本時間)に決定しました。
かぐや/H-IIA13号機特設サイト」もオープン致しました。
詳細については、こちらをご覧下さい。


セレーネの愛称が「かぐや」に決定いたしました。
公募結果の詳細については、こちらをご覧下さい。


ネームシート艤装 皆様からいただいたメッセージや名前は、筑波で搭載のための処置(ベーキング)が終了し5月に種子島に送付され、6月5日に「かぐや(SELENE)」に取り付けられました。
搭載場所は写真のように、太陽電池パネルと、観測機器の冷却用のパネルの下の部分です。残念ながら、ネームシートは衛星に取り付けられた後、黒いMLI(多層断熱材)で覆われているので、外から見ることができません。 しかし、世界の約41万人の人たちの名前・メッセージを刻んだネームシートは、間違いなく、「かぐや」とともに月に行くことになりました。ネームシートに寄せられた代表的なメッセージを、HPでも紹介していますので、こちらもご覧ください。
ネームシート艤装場所


種子島に到着したSELENEは慎重に組立てられ、点検作業や各種試験を実施しています。
今後は、打上にむけて、試験を継続するとともに、推薬充填作業やSELENEとロケットの結合などの射場整備作業を実施する予定です。SELENEに係わるスタッフ達も、景色が筑波山から青く輝く美しい海を背にする射場に変わり、カウントダウンが近づいていることを日々実感しています。