お知らせ(2008年5月)

5月24日から26日まで神戸市で地球温暖化対策を話し合う主要8カ国(G8)環境大臣会合が行われました。
24日に行われた開会式では、「かぐや」のハイビジョンカメラ(HDTV)が撮影した「満地球の出」が映し出されました。

開会式の様子が掲載されたBIGLOBEニュース


2008年5月25日、兵庫県姫路市の姫路科学館にて「月周回衛星かぐやが見た月」と題して、「かぐや」の観測成果やドキュメンタリー映像を通した「かぐや」の月への道のりを紹介してきました。

当日はお子様からご年配の方まで大勢の方々に来ていただき、最後まで熱心に耳を傾けてくださいました。そして熱心な「かぐや」ファンの方や子供たちと話す機会もあり、大変良い刺激となり、また思い出となりました。本当にありがとうございました。

また、科学館スタッフの方々のご協力で、ハイビジョンカメラ(HDTV)の月面画像の上で写真が取れる「月シートキャンペーン」も同時に開催することができました。なかには月面に降り立った子供宇宙飛行士も!?

なお、姫路科学館のプラネタリウムでは「月への夢飛行 ~かぐやが見た月~」と題したプログラムを上映しています。プラネタリウムの大画面でかぐやハイビジョンカメラ(HDTV)の迫力ある映像をご覧になられてはいかがでしょうか。

「かぐや」のミッションはまだまだこれからで、今後も多くの画像や成果を出していけると思います。これからも応援をよろしくお願いいたします。
講演の様子講演の様子月シートキャンペーン

2008年5月26日 SELENEプロジェクト 奥村 隼人



「かぐや」に搭載されたレーザ高度計(LALT)によって得られた月全球の地形データをもとに作成された地形図が、4月9日に宇宙航空研究開発機構国立天文台国土地理院によって公開されました。
この地形図を利用し、国立天文台天文情報センターが作成した月球儀のペーパークラフトが国立天文台のウェブページで公開されています。


5月14日に丸の内にありますJAXA-i <http://www.jaxa.jp/visit/jaxai/index_j.html>にて「かぐや」をテーマにした特別マンスリートークが開催されました。
通常は約30席を用意する場所が開催時刻前からいっぱいになり、急遽、席を倍近くに追加し、立ち見がでる程の盛況でした。

いつも衛星のトークとなると、学生や専門的な方が多いのですが、今回は幅広い層の人たち、特に女性が多く広い層の方々に「かぐや」が注目されていることがわかりました。

始めの30分はプロジェクトメンバーによる「かぐや」の概要説明や現状を報告させていただきました。
更に来場者の方には「かぐや」のドキュメンタリービデオのサマリー版をみていただき、「かぐや」の運用現場の雰囲気もみていただきました。

その後に「かぐや」のドキュメンタリービデオのBGMを担当してくださいました”天才あひる倶楽部 <http://www.t-ahiru.jp/>”によるミニコーサートが開かれました。「かぐや」が捕らえたハイビジョンカメラの映像をバックに民族楽器の笛やギターによる演奏を行いました。
鮮明な月の神秘的な映像と心に響く笛の音が来場者の方々に感動さえ感じていただいたと思います。皆様やスタッフ達も何かを感じていただいているようでした。

専門的な話ばかりではなく、皆様に身近に「かぐや」を感じていただけるよう「かぐや」の映像と音楽が一体になったイベントなどを今後も続けていきたいと思います。

”天才あひる倶楽部”さんからのコメント

かぐやの映像とのコラボレーションは、深い瞑想のような空気を作り出し、素朴な「何か」を心の中に浮かび上がらせてくれるような想いがありました。まるで、僕ら自身の姿を見るような地球の映像。漆黒の中にぽっかり浮かぶ青い姿に、いつまでもいつまでも、愛を送りたくなりました。ありがとうございます。
天才あひる倶楽部

「かぐや」のこれまでの観測成果を説明する解説員”天才あひる倶楽部”によるミニコーサート


「かぐや」が第47回日本SF大会にて開催される、第39回星雲賞自由部門の参考候補作に選ばれました。
日本SF大会とは、40年以上の歴史をもつ大会で、今年は8月に大阪で開催されるそうです。
この大会期間中に「星雲賞」の受賞作が決定されます。

第47回日本SF大会
星雲賞について


KAGUYA(SELENE)と協力関係にあるNASAの月探査機「LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter(月偵察オービタ)」において、 NASA米惑星協会ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所は、LROに搭載する「個人名」を2008年6月27日まで募集されています。専用サイトで氏名を入力すると、入力された氏名は名簿に登録され、この名簿を収録したマイクロチップが2008年後半に打上げ予定のLROに搭載されます。

Press release
応募サイト


アメリカの首都ワシントンにあるスミソニアン航空・宇宙博物館で5月3日(現地時間)に実施される宇宙の日の特別イベントのひとつとして、「かぐや」のハイビジョンカメラ(HDTV)が撮影した映像が上映されます。
下記は、その案内用のポスター原案です。

Smithsonian National Air and Space Museum
Poster (PDF:2.57MB)


社団法人日本映画テレビ技術協会では、映像制作現場の優秀な技術や開発をより広く顕彰すべく、「技術開発賞」「映像技術賞」を設け顕彰を行っています。
このたび、『月周回衛星「かぐや(SELENE)」が映し出した月と地球に関する撮影システム』の技術開発が認められ、日本放送協会NHKエンジニアリングサービス明星電気(株)池上通信機(株)フジノン(株)高知大学とともに、宇宙航空研究開発機構に対し第61回(2007年度)技術開発審査員特別賞が贈られました。
審査員特別賞が贈られるのは、日本映画テレビ技術協会が1947年に日本映画技術協会として発足して以来、今回が初めての事です。
この表彰式は、6月11日(水)に東京ベイ幕張ホールにて行われます。

社団法人日本映画テレビ技術協会
2007年度技術開発賞および映像技術賞 受賞者一覧