お知らせ(2008年1月)

国内外の「かぐや」の研究者が一同に会する”サイエンスワーキングチーム会合”が、
昨年の第1回に引き続き、第2回が1月15日~17日の3日間東京にて開催されました。
研究者やプロジェクトチーム併せて約100名が参加いたしました。

プロジェクトからは「かぐや」のクリティカルフェーズ、初期チェックアウトフェーズの結果、定常運用の計画、初画像、広報・普及活動の説明がされました。
主研究者(PI)からは各観測ミッションの初期機能確認結果の報告や、各研究者に
よるこれまでの研究状況と今後の研究予定などの講演があり、「かぐや」の観測データを用いた本格的な研究開始を参加者が体感するような会議となりました。

来年の第3回では、「かぐや」によって得られた成果についての議論が実施される予定です。

SWTの様子1SWTでのプロマネSWTの様子2


「かぐや」熱構造モデル(実物大)が筑波宇宙センター展示室へ新たに加わりました。
現在月の上空100キロの軌道を回っている「かぐや」と同じ大きさの熱構造モデルは、実際の試験に使用されたものであり、この「かぐや」熱構造モデルをご覧になっていただけるのは筑波宇宙センター展示室のみとなっております。
また、「かぐや」熱構造モデルと共に「かぐや」のハイビジョンカメラによって撮影された美しいハイビジョン映像を65インチのプラズマテレビでお楽しみ頂けます。筑波宇宙センターへ見学にお越しの際には、是非「かぐや」熱構造モデルとハイビジョン映像上映をお楽しみ下さい。

>> 施設見学 - 筑波宇宙センター


月周回衛星「かぐや」のレーザ高度計および月レーダサウンダーのサウンダーモード(月地下探査)の観測を実施しました。
レーザ高度計(LALT)
平成19年11月26日(日本時間)から観測したデータの処理を行いました。この結果、正常に月面の地形高度データの作成が行えることを確認しました。
月レーダサウンダー(LRS)
サウンダーモード(注)で、平成19年11月20日から21日(日本時間)にかけて観測したデータの処理を行いました。この結果、表面の観測から予測されていた月の海の地下に主に溶岩から成る層状構造を直接捉えることができました。
(注) 月レーダサウンダーには、地下探査を行うためのサウンダーモードと自然プラズマ波動並びに自然電波を観測する自然電波観測モードがあります。

>> プレスリリース